渋谷軍艦島展HERITAGE DATABANK

写真家・佐藤健寿氏によって撮影された世界初の軍艦島バーチャルフォトグラフィー展示『渋谷軍艦島展』の、撮影システムおよび作品制作を担当しました。デジタルアーカイブとクリエイティブデザインを掛け合わせた、「保全」と「収益化」の両立を目指す「HERIGTAGE DATABANK」の第1弾プロジェクトとして、長崎市全面協力のもと軍艦島全土を3Dスキャンしたバーチャル軍艦島を活用しています。

バーチャル軍艦島写真展

軍艦島全土の3Dデータを元にバーチャル写真撮影システムを構築。写真家・佐藤健寿氏が撮影を行い、写真展として展示を行いました。 バーチャル上に軍艦島を再現することで、実際の撮影では難しい場所もバーチャルならではの自由な視点でアングルを切り取ることが可能になりました。また、時間帯や天候をシミュレーションすることで、通常は上陸できない早朝や夜の軍艦島を再現して、現実世界では撮影不可能な、写真表現に挑戦しました。

バーチャル軍艦島解剖展

3Dデータの利点を生かし、軍艦島に現存する歴史的な建築群の一棟一棟を、切り出して展示することで、今までにない軍艦島建造物の表現を実現しました。日本最古の鉄筋コンクリート造りのアパートをはじめ、劣化が進む軍艦島の「今」を記録しています。

バーチャル軍艦島上陸展

佐藤健寿氏が撮影に使用したバーチャル軍艦島の撮影・探索コンテンツを一般の方にも体験いただけるよう展示を行いました。 操作はドローンの感覚に近く、コントローラーを用いて自分の位置や視点を動かし、ズーム・露光・ホワイトバランス・シャッターなどを組み込んだカメラの機能も活用することができます。これにより、軍艦島の立ち入り禁止区域に足を踏み入れて、自分だけの軍艦島をバーチャル写真で記録・印刷できる体験としました。